2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

右顧左眄

右か左か決めかねて迷うように、人の思惑などまわりのことばかり気にして決断をためらうこと。

役夫の夢

人生の栄華は夢のようにはかないものというたとえ。転じて、欲求不満を夢で補うこと。

盈満の咎

満ちれば欠ける。何事も満ち溢れるほどになるとかえって禍いを招くという戒め。

枝を伐って根を枯らす

末端から着手し徐々に根元に及ぶこと。特に、敵を攻撃するとき軟弱な所から攻め落とし遂に本拠地に及ぶこと。

遠慮近憂

よく先のことまで考えて行動しないと、必ず急な心配事が起こって苦しむことになるという孔子の言葉。行き当たりばったりの行動を慎しみなさいということ。

有相執著

形ある現象の姿にとらわれる心。それらが一切皆空であることを悟らないで執着心を起こすこと。

猿猴が月

身分相応な望みをもつと失敗するというたとえ。「猿猴」は猿。猿が水に映った月を枝につり下がって取ろうとしたが、枝が折れておぼれ死んだという『僧祗律』の寓話から。

益者三友損者三友

交際して有益な三種類の友人(正直、誠実、博識)と、損害を受ける三種類の友人(へつらい、不誠実、口達者)の意。

選んでかすを掴む

えり好みをしすぎて、かえって悪いもの、つまらないものを掴んでしまうたとえ。

噂をすれば影がさす

人の噂をしていると、たまたま当人が現れることがよくあるということ。とかく悪口に傾きがちであるから、人の噂はほどほどにという教え。

右往左往

右へ行ったり左へ行ったりするように、うろたえ、混乱する様子。

魚を得て筌を忘る

いったん目的を達してしまうと、役に立ったものの恩恵も忘れてしまうということ。「筌」は魚を捕る竹製の道具。魚をとってしまえば魚捕りの道具の有り難さも忘れてしまう意から言う。

梅伐らぬ馬鹿桜伐る馬鹿

梅の花は新しい枝につき、桜は古い枝に花が咲くことから、樹木を剪定するとき、梅の木は切った方がよく、桜は切ってはいけないということ。

いやいや三杯

遠慮が口先だけであること。いやもう結構と言いながら何杯でも食べる、飲むの意から言う。

掩耳盗鐘

小策をろうして自分を欺き、悪事を働くこと。また、愚か者のたとえ。

有為転変

この世の現象は、とどまることなく激しく移り変わっていくものであるということ。「有為」は因縁によって生ずるすべての現象。

人を呪わば穴二つ

他人に害をなそうとすると、自分もまた害を受けることになるということ。「穴」は墓穴の意。他人を呪い殺そうとして墓穴を掘る者は、もう一つ自分の墓穴も掘らねばならなくなるの意から言う。

越訴の罪

他人の領域に口出しする罪、すなわち越権行為による罪のこと。「訴」は神へのお供えを載せる台、転じて、まな板。料理人の仕事に立ち入る罪の意。

病膏肓に入る

病気が重くなって回復の見込みがなくなる。また、あることに熱中してやめられなくなる。「膏」は心臓の下の部分、「肓」は横隔膜の上の部分。薬も鍼も届かないので、ともに治療の困難なところとされた。

地獄極楽はこの世にあり

善行や悪行の報いは、死後に行くとされる地獄や極楽を待たずとも、この世ではっきりと現れるということ。

身から出た錆

自分の悪行がもとになって、自らが苦しむこと。江戸系いろはがるたの一つ。自業自得の悪行を刀身自体から生じた錆にたとえる。錆は銘刀をも侵し、やがては「抜けば錆散る赤鰯」と化してしまう。

自業自得

自分がなした悪事のために、自分の身にその報いを受けること。自分がしたことの報いは、必ず自分自身が受けるという教え。

薬石効なし

薬も治療法も種々試してみたが効果がない。回復の見通しが立たないこと。

薬石無効

病人に対しての薬や治療も効果がなく、手当のかいが全くないこと。

同病相憐れむ

同じく苦しい境遇に置かれた者は、互いに深く同情し合う。

口先

うわべばかりの言いぐさ。実際とはちがった事をただ口でうまく言っているだけのこと。口の先。「口先の広言」「口先ばかりで実がない人」

因循守旧

旧習を守って改めようとしないこと。しきたりどおりにして改めない。

牛の角を蜂が刺す

牛の角を蜂が刺したとて、痛くもかゆくもないことから、何とも感じないことのたとえ。